TENETクリストファー・ノーラン監督作品『インセプション』のネタバレ解説と感想

こんにちは、ホリ得です!

 現在『テネる』という言葉を生み出すほど話題になっている『TENNET』のクリストファー・ノーラン監督作品『インセプション』について語っていこうと思います。


インセプション (字幕版)

 誰もが知るレオナルド・ディカプリオ主演、そして日本でもハリウッドでも活躍する渡辺謙も出演するSF映画で、アカデミー賞では作品賞を始めとする8部門にノミネートされ、そのうち4部門を受賞している世界的に評価された作品です。
 原題は『INCEPTION』。映画では植え付けと字幕が振られておりますが本来の意味は『初め』『発端』という意味です。そもそも存在しない考えの発端を植え付けようという話ですね。

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あらすじ

 人の夢の中に入り込み、その人の発想・情報を盗む事を仕事としているコブ。ある日、盗むのではなく逆に一つの発想をある男にインセプション(植え付け)してほしいと依頼が来る。コブは信頼できる仲間を集め任務遂行のため夢の中に潜入していく。

ネタバレなし感想

 素晴らしいです!でも多少好みが別れるかも。よく考えながら観るとシンプルなストーリーなんですが、なんとなく観ているとよくわからないSFアクション映画みたいに感じてしまうかも。私の友人にはあまり響かなかった方々も多数いましたね・・。
 夢の中に入って情報を盗む!それだけでもカッコいい設定なのに、そうじゃない、逆に発想をインセプション(植え込む)するんだ!というストーリーがしびれますね。そして、クリストファー・ノーラン監督お馴染みの時間トリック。夢の中に深く入れば入るほど時間の進みが遅くなる。集中力がいりますが、それこそがノーラン監督映画の本領ですのでまだ観てない方ももう一度観たい方も是非!

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インセプション (字幕版)

夢を解説

※ここからネタバレを含みますのでお気をつけください。

 この映画のテーマは夢です。なのでこの映画の中での夢について解説します。映画に関係なく私たちが寝ている時の夢とほぼ同じですが、この映画ならではの特徴も多いです。
 
 夢の中では無限大でなんでもできます。思ったことがそのまま起きる、その連続が夢です。そして夢の中にいる間はそこが現実に感じて夢とは思いません。

夢の階層と時間経過

 夢には階層があり、相手にアイデアをインセプション(植え付け)するには深いところまで行かなければならず、3階層目まで潜らないとできません。
 そして夢の中では心の流れが速く、時間の経過が遅く感じます。現実の5分が夢の中では1時間に感じます。そしてより深い階層に行けば行くほど時間の経過が遅く感じます。
 そしてインセプション任務では特殊な鎮痛剤を使うのでより脳が活性化し、夢での滞在時間が長くなります。現実の10時間が第一階層では1週間、第二階層では6ヶ月、第三階層では10年に感じます。

夢から目覚める方法

 前述の通り、現実世界で10時間寝ているだけでも仮に第三階層にいれば10年過ごすことになります。それを避けるためには夢から覚めなければなりませんが、ではどのように起きればいいのでしょうか。基本的には夢の中で死ぬと夢から覚めるのですが、今回の任務では深い階層に行くために強い鎮痛剤を使い、その効果で夢の中で死んでしまうと形のない夢『虚無』に落ちてしまい、脳が破壊されて廃人のようになってしまう可能性があるのです。

 そこで『キック』を使います。今回調合された鎮痛剤は内耳は機能するように作られているので、落下の衝撃などで目を覚ますことが可能です。そして起こすよーというキックをする合図は音楽です。夢の主に音楽を聴かせると夢の中でも音楽が流れるようです。

設計士とトーテム

 一人の夢をみんなで共有するのですが、夢の主ではなく設計士が夢を作ります。インセプション任務ではアリアドネが担当し、夢の中の街の構造などを設計します。物理的に不可能なことも起こせますが、現実と夢の区別がつかなくなるので記憶の再現はしてはいけません。コブも設計士だったのですが、夢と現実の区別がつかなくなっております。

 自分が夢の中にいるのか目覚めて現実世界にいるのかを区別するために人それぞれトーテムという物を作ります。コブのトーテムは駒です。回すと夢の中では回り続けますが、現実では止まります。人それぞれ感覚に合わせた物を持っているので人のトーテムでは区別をつけることはできないようです。

インセプションの内容

 映画の主軸となるインセプションの任務について解説します。
 
 目的はサイトーのコボル社のライバル会社会長フィッシャーが病気で先が長くないので会社を受け継ぐ息子のロバートに、会社を潰す発想を植え付けるというもの。
 
 まず第一階層でロバートを拉致し、金庫の番号を教えろと脅します。そしてロバートの名付けの親で、ロバートが信頼するブラウニングに化けたイームスを連れてきて、一緒に捕まったと思わせます。ブラウニングの口から金庫の中身は遺言で、会社を潰す選択肢が書いてあると伝えます。

 次に第二階層ではコブがロバートにここは夢であると伝えてしまいます。そしてブラウニングが会社を潰したくなくて金庫の遺言状を盗もうと画策してロバートを拉致したと思わせます。

 第三階層ではロバートが亡くなる寸前の父親に会い、私を真似るから失望するのだと言われます。それを聞いてロバートは、父親の真似をするのではなく父親を越えるために会社を受け継がずに自分の道を進むこと決断するのです。これでロバートが会社を終わらせる発想をインセプションできました。

コブの過去

 コブが今回インセプション任務というほぼ達成不可能と思われる難しい依頼を受けたのは子どもに会うためです。コブは指名手配で自分の国に戻れないのです。

 彼は過去に、妻のモルとより夢の深くを知りたいと、どんどん深く潜っていき自分達だけの世界を作り50年ほど過ごしていました。しかし現実に戻ると年老いた魂が若い肉体に戻ったようで何が現実なのかを見失っていました。そしてモルは、ここは現実じゃない、まだ夢の中だ、早く自殺して夢から冷めなきゃという考えになり、コブに一緒に自殺しようと提案しますが、コブはここが現実だから死んではいけない、子どももいると答えます。しかしモルは、すでに弁護士に夫に殺されるかもと遺言を伝えているからどちらにしろあなたは子どもと会えなくなると言って自殺してしまいます。そこからコブは追われる身となり子どもに会えなくなるんですね。

 そして最後の方でコブの秘密が話されます。妻のモルは『ここは現実ではない、早く目覚めなければ』という観念に囚われてそこが現実にも関わらず自殺してしまいましたが、実はこの観念はコブが植え付けたものだったのです。

 妻のモルは夢の中から現実に戻ろうとしなかったため、コブが『ここは現実ではない、早く目覚めなければ』という考えをモルに植え付けたのです。おかげで現実に戻ることができたのですが、その考えは現実に戻った後もなくならず、不幸にもそれが原因で妻を自殺に追いやってしまったのです。

最終的な感想

 コブの過去が明かされ、コブのインセプションが原因で妻のモルが自殺してしまった事がわかった時に、物語の序盤にサイトーに対してインセプションが人の人生を変えてしまうと言っていた意味がよくわかります。一つの発想が人生を変えてしまう。逆を言えば一つの発想で人生を変えることができるという事でもあります。別に人に植え込んでもらわなくても自分の考え方ひとつで人生を変えられるのかもしれないと、映画の主旨とずれますが、そんなことを思ってしまいました。
 最後にコブがトーテムを回すシーンで意見が分かれるようですが、この物語はハッピーエンドだと思います。子どもたちに会えたのは現実だったのでしょう。インセプションされたロバートも父親との確執がなくなり前向きになれた気がします。希望で終わる映画は見てて気分がいいですね。

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