こんにちは、ホリ得です!
Netflixオリジナル映画の『ホムンクルス』を観ましたので感想などを書いていきます。
綾野剛と成田凌が出演していて漫画原作でジャンルはホラーとありまして非常に自分が好きそうだなと思って観たら、ダークな雰囲気や怖さが伝わる良作でした。
原作は2003年から2011年まで「週刊ビッグコミックスピリッツ」で連載していた大ヒットコミックです。ちなみに私は名前は知っていましたが読んだことはありませんでしたので原作知識ほぼなしでの映画感想です!
ホムンクルス(1) (ビッグコミックス)
あらすじ
新宿西口の高級ホテルとホームレスが集まる公園の間で車上生活をする記憶喪失の謎の男、名越進。ある日研修医の伊藤から、報酬70万円で頭蓋骨に穴を開ける手術「トレパレーション」を受けないかと提案される。
トレパレーションの手術を受けた名越は左目だけで人間を見ると異形に見えるようになっていた。伊藤は人の深層心理やトラウマがイメージ化して見えるのではないかと考え、それをホムンクルスと名付ける。
そして名越は異形に見える人間たちと交流していきながら失った自分の過去と向き合うのであった。
ネタバレなしのちょっとした解説と感想
そもそものホムンクルスとは何か
作品のタイトルになっているホムンクルス。この漫画のオリジナルの言葉ではないです。ラテン語の小人を意味する”Homunculus”に由来する言葉で、ヨーロッパの錬金術師が作る人造人間、またはその技術のことです。
16世紀頃スイス出身のパラケルススという人が生成に成功しましたがその後生成できた人はいないとのことです。ちなみに彼の著書には材料や生成方法が記されているようです。昔から人造人間の話ってあったんですね。
研修医でトレパレーション手術をした伊藤が、名越の見る人間たちの説明を聞いてパッと名付けたのでそこまでこの人造人間ホムンクルスと関連はないかなと。
トレパレーションについて
伊藤が主人公名越にする手術の名前ですが、ホムンクルスと同じく作品内だけの言葉ではなく現実にも存在します。
日本語に訳すと「穿頭」。頭皮を切開して頭蓋骨に穴を開ける施術のことです。
中世ヨーロッパでは頭痛や精神病の治療として行われていたそうですが、明確に効果があるという根拠がなく良くないモノを、穴を開けて外部に出すような霊的な考えだったようで、その施術の様子が描かれた絵などが今も残っているようです。
意識の覚醒・明瞭化、鬱の軽減などの効果があると言われるが脳外科医からは否定されている。また、日本や欧米の多くの国では明確な治療ではないものは危険行為として違法になっておりますが現代社会でもトレパレーションに効果があると主張する人がいるので請け負う医師も今でもいるそうです。
他の漫画や映画でもトレパレーションが出てくるものがあり、ほとんど超能力などの特殊な力を手に入れる方法として描かれています。
私の大好きなジョジョに出てくる石仮面も今考えれば血をつけると針が飛び出てきて頭蓋骨を貫いて吸血鬼になって人間をやめれる!というものでしたね〜。
そして感想・・・
トレパレーションを題材にしていてそもそもの設定が面白いですし、成田凌がめちゃいい味出しています!最後まで見ると彼が主人公だったのではと思うくらいですが、なかなか見終わっても謎のままの部分も多くて??となる可能性も大です!が、楽しめる映画です。ホラーというよりは暗いサスペンスという感じ。
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