こんにちは、ホリ得です！
かわいい人形のキャラクターとは裏腹なダークな内容で驚くこと間違いなしのNetflixストップモーション映画『家をめぐる３つの物語』を鑑賞しましたので、ストーリー解説や感想書いていきます。原題は『The House』。
概要
2022年の公開、監督も登場人物も時代背景も異なる３つの作品からなるオムニバス形式のストップモーションアニメ映画で、登場人物は人間、ネズミ、猫とそれぞれ違い、家に関するテーマなのは共通してますが内容もそれぞれ個性があります。タモリさんの「世にも奇妙な物語」を観たことがる方はあのようなようなイメージを持つとぴったりかもしれません。といっても一作目以外は登場人物が人間ではありませんが・・・。
作品ごとのあらすじ、解説、考察、感想
今回は作品ごとにあらすじ、解説、考察、感想を一気に書いていきます！
※解説・考察・感想の部分はネタバレになるのでご注意ください。
一、内側で聞こえて紡がれるウソ
あらすじ
小さな家に両親と子ども二人で貧しくも決して不自由なく暮らしている家族。しかし訪ねてきたお金持ちの親戚たちに散々嫌味を言われてしまい、夫レイモンドは腹立たしさから酔っ払って森に散歩にいきます。そこで謎の人物に出会い無料で立派な家を譲ってもらうことになり引っ越しますが、娘メイベルはそのお城のような豪華な家を不気味に感じます。
解説・考察・感想
ジャンルは完全にホラーでしょうね。謎が解けるなどもなくただただ不気味な展開になってしまう。なぜ、両親が家具にならなければならなかったのか、具体的な謎解きはないですが、人間の欲をテーマにしている作品だと思われますので、欲のない子ども二人は新居の違和感にいち早く気づけて家具になることを免れたのでしょう。
登場人物が人間で可愛らしい人形なのですが、最後は悲しいし森で出会った建築家は何者だったのか色々と消化しないまま終わって見終わった後モヤモヤが心に残る作品になってます！
二、敗北の真理にたどり着けない
あらすじ
古い家を買って自分で安くリノベーションして売りにだして儲けようとしている一匹のネズミ。壁から大量の虫が発生してしまいますが、どうにか駆除して内覧会までこぎつけます。いかし訪れたお客さんからはあまり評判が良くありません。そんな中、不思議な体型をした夫婦がこの家を気に入ったといってそのまま住みついてしまいます。
解説・考察・感想
ダークコメディといった内容で、サスペンスやホラー要素もあるかもしれません。とにかく言いたいのは虫が苦手な人は気持ち悪いと思って無理かと・・・。
欲に目がくらんでしまったことが原因で悲しい結末になってしまうのは一作目と同じですね。虫たちからしたらずっと住んでいたわけですから、主人公のネズミの方が勝手に住み始めて追い払おうとしてきた気持ちなんでしょうね。
三、もう一度耳を傾けて、太陽を目指して
あらすじ
洪水で水没した場所に建つアパート大家の猫ローザ。ほとんどの住人が出てってしまい、家賃を払わない二人だけが残っています。洪水の影響で水道の出が悪かったりと不具合だらけですがどうにか修理してまた住人を増やしたいローザですが、突然旅猫のコスモスが現れて住人に影響を与えていきます。
解説・考察・感想
いい話で、いい終わり方をする、最後がこの作品でよかったなと思わせる前を向いた物語でしたね。
前の二作品で嫌な気持ちになる結末だったので期待してなかったのですが最後の作品で前向きな結末で感動してしまいました。
洪水で水没してしまってアパートがボロボロになって住人が出ていってしまってもそこに固執して、前に進めなかった主人公が前に進む話、急にアパートが船になるのは謎といえば謎でしたが、この映画全体がファンタジーですので深くは考えずに楽しみましょう！
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